2020年10月14日、Google Analyticsが「Google アナリティクス4 プロパティ(GA4)」として公開されました。
しかし今回はそちらではなく、ご質問が大変多い「Google Analytics(「ユニバーサル」といわれる今までの方)」の基本的・簡単な使い方について書いていきます。
それでも凄すぎるGoogle Analytics基本の「できること」
Google AnalyticsはFC2解析のようなただのアクセス解析ツールとは違います。
- アクセス数、訪問者情報(使用しているデバイス・ブラウザ・アクセスポイントなどいろいろ)、どのサイト・ページ・SNSから来たかなどアクセスの道筋……といった普通のアクセス解析機能はもちろん
- ユーザーがサイト内でどのような行動を取ったか(ページの移動やリンクボタンのクリック)測定
- 設定することで、広告のクリック数やコンバージョン(成果)の計測も可能
- 連携することでユーザーが検索したキーワードや、そのワードで現在サイトが何位表示されているか表示
- サイト内コンテンツの表示速度を測定
などなど、使いきれない機能がたくさんあるのです。
ここでは、難しいことをザックリ飛ばして、「基本の解析機能」をご説明します。
「ホーム」で見ることができるツール
アナリティクスの左メニュー「ホーム」の状態です。
「ホーム」ページにはパッと見て直感的に分かりやすい表が並んでいます。
A.期間アクセス数
過去の日付によるアクセス数のグラフです。デフォルトは7日間で設定されているので期間を変えたい時は「7日間」をクリックして変更します。
- ユーザー 「期間内の訪問者数」
- セッション「期間内の訪問数」(1人のユーザーが何回も訪れた数も1カウントで数えます。ここがユーザー数と比べて多ければ毎日来てくれている常連がいるということになりますね)
- 直帰率 1ページだけ見て帰る人の数値 Aから入ってAから出た人の数値です。
- セッション継続時間 サイトにユーザーが止まる時間の平均値。あまりにも短ければ読まれていないことになります。
「直帰率」についての注意
「直帰率」は低い方がサイト内の他のページを回って見てくれているということになりますが、ゼロはなかなか有り得ないので(60%くらいで超優秀のような数値です)、ビューが倍になってゼロ(0に近い数値)が続くような場合は「アナリティクスタグの重複」を疑った方が良いですね。
B.リアルタイムの訪問者数
リアルタイムの訪問者数を表しています。どのページが見られているかも分かります。
アナリティクスコードの設置が上手くできているか心配な時は、ここを見ながらスマホなどで自分のサイトにアクセスしてみて下さい。「1」にならなかったら、コードの設営に失敗しています。
C.ユーザーの訪問元データ
ユーザーが「どこから自分のサイトに来てくれたか」の表です。
- organic 検索エンジン
- direct ブックマークやメールリンクなど
- social FacebookやTwitter、インスタなどSNS
- Referral リンク先など他サイト
対GoogleのSEOを行っている方は、「organic」の向上を目指すわけですね。
D.どのページが見られているか
いわゆる自サイトページランキングです。
トップページデザインに拘るのはサイトオーナーのサガですが、ここを見ると訪問者は意外とトップページから来ていないことが分かると思います。
古い記事がここに上がって来た場合は、何らかの理由で検索エンジンが上位に上げてくれている可能性が高いので、リライトするなどして記事の充実を図ると良いでしょう。
その他の見方
「ユーザーの地域」は、日本国内外のアクセスが大切なビジネスサイトにとっては必須でしょう。
「訪問時間帯」は、どういう時間に記事を更新すると一番効率的にユーザーの目に入るのかの指標になります。
「最もよく使われているデバイス」を見れば、例えばPCアクセスがほとんどないのにPCページの見栄えばかり気にしていることが効率悪い、などと分かると思います。
Google Analytics「週に一度はチェックしたいところ」
ここから週に一度はチェックしたいところをいくつか挙げていきます。
ユーザーの行動
左メニューの「ユーザー」を見ます。
ここでは訪問ユーザーがどんなデバイスから閲覧しているのか、どんなブラウザで閲覧しているのか、国、地域、など、ユーザーの事が分かりますが、ここで注視したいのは「行動」ですね。
「新規ユーザーなのかリピーターなのか」「どのくらいリピートしてくれているのか」……などは大事な指標だと思います。
「ユーザーフロー」は、どこからユーザーが入って来て、どこのページで離脱していくのかが表になっていて面白いです。
ユーザーが「何処」から「何故」やって来たのか分かる「集客」
左メニューの「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」→「organic Search」とクリックしていくと、サーチエンジン(Googleやbing)からどういうワードでアクセスが来るのか分かります。
また、「参照元」や「参照サイト」では、どういったページから訪問者が来るのか分かります。
アクセスを貰えるリンク先へは、もっとアクセスしてもらえるように対策を考えることができ、あまりアクセスのないサイトにはリンクを貼っても無駄だということになります(ランキングサイトなど)。
今時はもうあまりないと思いますが、トラックバック交流などしているサイトからの流入が多ければ大切にしたいところ。
検索ワードを分析できる「SearchConsole」
この機能はアナリティクスとサーチコンソールを連携している方しか使うことができません。
全く難しくない作業なので連携はしておきましょぅ。
「集客」→「SearchConsole」を見ると、サーチコンソールにアクセスしなくても「検索キーワード」を見ることができます。
「集客」→「SearchConsole」→「検索クエリ」を開きます。
ユーザーの訪問に繋がった検索キーワードをチェックすることが出来ます。
キーワードとクリック数、クリック率、Googleのでのそのキーワードの掲載順位などをチェックすることが出来ます。
表示回数が多いのにクリックされていないキーワードに関しては、記事のタイトルやGoogle検索結果に表示されるdescription(説明文)を書き直すなどの対策を練ることができます。
この辺りは「SearchConsoleの使い方」記事で、また詳しく解説させていただきます。
「Search Console」というものに登録した方が良いとネットに書いてあったので、「とりあえず設定したけれど使い方が分からず開いてもいません」「アナリティクスと何が違うのですか」「登録したらカバレッジメールがたくさん来るのでもう止めた[…]
また、機能を使いこなすのがまず大変そうな「GA4」についても後日書かせていただきます。
いつでも代行させていただきます
WordPressやブログやサイトを立ち上げたら「Googleアナリティクス」と「Google サーチコンソール」とやらいうものを登録しなければならないらしいけれども、よく分からなくて面倒くさい。
誰かに代わりにやってもらいたい。
自分でやってみたけれど、上手く行かなかったから続きをやってほしい。
という方、ご安心ください。登録代行いたします。